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アメリカカンザイシロアリ調査

先日の広島市内近郊でご依頼のあったアメリカカンザイシロアリ被害の調査へ日本ボレイトの方と伺って来ました。

まずこれをご覧ください。

この動画は床下から調査したアメリカカンザイシロアリの被害痕の様子です。柱の表面一枚だけ残して内側が全て食べられていました。地下シロアリは蟻道等を作って地下から上がって来ますが、アメリカカンザイシロアリはどこからでも侵入します。今回は水切りとの隙間から胴縁を伝って入って来たと思われます。

水切りの上にフン粒が見られます。ここの床下から見たのが動画の柱部分です。

柱の隣の筋違い。フン粒が山盛りになっていました。床下からはこの程度で室内の壁の中を見る事は出来ないので防除工事の時にここの壁を剥がして被害範囲を確認後、ホウ酸水溶液で処理します。

前回、伺った時に『蹴り出し穴』が有った和室の天井の上を見てみると、チョークで書いた矢印の下の木材に被害がありました。

被害が見られる所に印を付けて行き、主にここを防除工事の時に処理します。この蹴り出し穴は、ホウ酸水溶液を注入します。

小屋裏だけでも10箇所程印をしました。

日本ボレイトの方が言うには、これでもまだ被害が少ないそうです。アメリカカンザイシロアリの激震地と言われる横浜あたりではこの程度では済まないとの事でした。こちらの被害で恐ろしさを感じたのにもっと酷いとは・・・

お施主様が弊社へご相談いただく前に、薬剤系のシロアリ駆除会社へ相談されたとの事でした。その薬剤系の会社はさっと調査しただけで、駆除は《ウチでは処理することが無理なので他所へあたって下さい》と言われたそうです。アメリカカンザイシロアリはホウ酸で処理出来ます。ホウ酸で処理した所からは新たな被害は起きません。これからも、空気を汚さず長く住んでいけるお家にはホウ酸はぴったりだと思います。

こちらのお家で、防除工事をさせていただくことになりました。

また後日、報告します!