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アメリカカンザイシロアリ防除工事

先日調査へ伺ったお家のアメリカカンザイシロアリ防除へ日本ボレイトの方と行って来ました。

防除とは、ホウ酸でアメリカカンザイシロアリを駆除はもちろん、今後新たな被害を防ぐための工事です。

まずは養生!

前回の床下からの調査で見えなかった被害の大きそうな壁を開いて詳しく調査し、被害の有る箇所へホウ酸を注入、見えている木部全てへホウ酸を噴霧します。

胴縁に蹴り出し穴は無かったのにフン粒が有ったので天井の梁から落ちて来ているのであろうと、天井に点検口を作ってそちらからも調査することに。

最初、窓側に点検口を作ったのですが、そちらから天井をしらべると手前側点検口付近にもフン粒があったので急きょもう一つ、お施主様に了解を得て作りました。実際に目視しないと、どこら辺りまで被害があるか特定できないし、防除作業も出来ません。

被害の有る所へ穴をあけてホウ酸水溶液を注入し、木材の中へホウ酸水溶液を行き渡らせます。アメリカカンザイシロアリが食べた痕にそってホウ酸が浸透していきます。注入していると思いもしないところからホウ酸が流れ出ることがあります。

その後、木部へホウ酸水溶液を噴霧。壁のシートに掛けないようにかけないように注意しながら噴霧しました。これで新たにアメリカカンザイシロアリが入ってくることは無くなります。

今回作った、天井点検口から調査するとフン粒が見られました。

フン粒の上の木材に蹴り出し穴があったので、そこへ穴を開けて、ホウ酸水溶液を注入しました。このような狭い場所ではスマホのインカメラが大活躍します!

私たちは見ての通り、軽装備で施工してしまいます。(本当はトゲの予防には手袋をした方が良いのでしょうが・・・)身体に害がほぼ無いホウ酸だから出来ることです。農薬系の薬剤と違いホウ酸は揮発しません。安全で揮発しないという事は長い間効果が続き、お家の中の空気へも影響を及ぼしません。お施主様がお住まいになられながら処理できます。

次は小屋裏・下屋など屋根裏、床下を処理します。