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アメリカカンザイシロアリ防除工事・ホウ酸水溶液・ダスティング

続いて広島市内近郊でアメリカカンザイシロアリの防除工事へ行ってきました。

今日は小屋裏と下屋、床下へホウ酸で防除工事を行いました。

前回、調査に伺った際に印をしていた所を主に処理します。

敷いてあった断熱材をめくりながら、同じように穴を開けて、ホウ酸水溶液を注入していきます。屋根裏の狭い所も天井を踏み抜かないように気を付けながら入って行って処理します。

垂木にも被害があるところへ処理します。アメリカカンザイシロアリのハネが落ちていました。この近くに居たことに間違いありません。

前、調査に伺った時に、生きているのが居ました。ムシが本当に苦手なのですが、(これ、生かしといたらいけんヤツ)と迷わず速攻指で・・・

ホウ酸水溶液の注入が終わったら、見えている木部へすべて噴霧します。断熱材をめくりながら天井の野縁へも噴霧しました。

そして全体へ水溶液を噴霧。水溶液をダラダラにかけ過ぎると天井へ浸みだして、シミが出来るので注意しながら噴霧しました。

この後、ホウ酸を粉状態のままダスティングと言って空間へ撒きます。そうすることによってホウ酸が小屋裏、下屋全体へ行き渡りムシが住めない空間になります。

かなり、モクモクになります。1階の天井の上にもダスティングをします。

ホウ酸の紛体をダスティング処理した後しばらくすると

このホウ酸の粉の上をシロアリ、ムシが歩くと身体に粉がつきます。それをムシが身体をキレイにするためにグルーミングで舐めたら、ホウ酸が身体に取り込まれ代謝が止まり死んでしまいます。腎臓のある哺乳類は間違って口にしても、代謝して身体の外に出すことができるので心配は必要ありません。

この後、床下も地下シロアリ対策も兼ねてホウ酸水溶液処理をしました。

今回は初めてのアメリカカンザイシロアリ防除工事という事も有り、日本ボレイトの方に同行してもらい工事を行いました。しかし、日々私たちが施工させて頂いている施工内容とほぼ変わらなかったので安心し、また自信を持って工事をさせていただきました。

今回のお施主様は2回ほど業者に依頼し殺虫剤で処理してもらったようですが、被害が止まらず、ホウ酸処理を依頼して下さいました。

殺虫剤は、揮発・分解する様に作られています。その場で虫を殺す事には優れていますが、処理した木材を長期間守る事が出来ません。アメリカカンザイシロアリは小屋裏などに多くの被害があります。真夏の小屋裏は60℃以上の高温になるので、殺虫剤の分解も早いです。効果が1年持たない事もあります。つまり、殺虫剤で一生懸命処理しても翌年には新たな被害が出てしまう。では、ホウ酸処理は?ホウ酸は無機鉱物なので揮発や分解する事はありません。処理した箇所は長期間守られます。駆除処理した箇所からの再発経験は無いとの事です。

こちらのお施主様も早めにホウ酸で対処されたので、これからは安心して住まい続けていただけるのではと思っています。

新築のお家はもちろんの事ですが、既存のお家も被害にあう前に予防をしていく事が大切になってきます。安心安全に長く効果が持続するホウ酸による防腐防蟻を是非ご検討ください。

ホウ酸によるアメリカカンザイシロアリ防除の採用をいただきましてありがとうございました!