米田です。
セルロースの質問で一番多いのが燃えるのではないか?
答えは燃えません。
ホウ酸・硼砂が入っているおかげで燃えにくくなっています。
不燃ではないですが難燃扱い。
今回建材試験センターでの試験の様子をお見せします。

上記の写真が試験体で各断熱材ごとに区画されています。
壁の構成は外側から
杉板25㎜→通気層12㎜→合板12㎜→断熱材→強化石膏ボード12.5㎜×2
防火地域でも外壁に木を貼りたい物件でも使えるよう認定取得するのが目的の実験となります。
外部の杉板側から強力な火で燃やしていきます。
下が45分後の写真

杉板から合板まで燃え柱がむき出しの状態になっています。
デコスが入っている壁のアップが下の写真

柱の側面は燃えておらずそのまま残っています。
柱の断面が下の写真

セルロースが入っていた壁の柱が一番残っているのが分かります。
セルロースファイバーの中にホウ酸・硼砂が入っているおかげで
古紙であるにもかかわらず火に強い素材であることがよくわかります。
ホウ酸は無機鉱物なので揮発性もなく経年変化もありませんので
難燃効果は持続します。
長く使う住宅なので万が一の時でも
有毒ガスも出ず人命を守ることができるのは重要な要素だと考えます。